2話まで観た、と大風呂敷を広げておきながら幾つかは1話切りしてしまったりそもそも観ていない作品(シンカリオン)もあったりして大変恐縮なのだが、独断と偏見で感想を書いていこう。ちなみに全て原作は未読。2期作品は1期未視聴。全てAmazonプライムビデオにて視聴した。
ちなみに2018年春アニメはこちらです。
りゅうおうのおしごと!
「将棋×ロリ」のケミストリーを画策したと思われる作品。白鳥士郎によるライトノベルが原作。「りゅうおう(竜王)」とは棋士における称号の名前で、かなり強い。
将棋に興味がある人というよりは、ロリに関心がある人向けといった感じ。『天使の3P!』ほどの強烈なロリではない。但し、日本将棋連盟の景観描写の再現度はかなり高いという声もあり、将棋好きとしても侮れないのかもしれない。
私は将棋にもロリにもあまり関心がなく2話の途中で切ってしまった。
宇宙よりも遠い場所
南極を目指す女子高生を描いたオリジナルアニメ。今季覇権が濃厚な作品である。
個人的なことだけれど、私は「何か大きなことをしなくちゃ」という衝動に駆られて突拍子もないことを始めることに対しては懐疑的である。退屈を逃れようとする無鉄砲な試みは更なる退屈を生む。繰り返しの日常生活が一番だと考えている。
だからこそ、本作は熱い。南極ってのがいい。「宇宙に行く」は荒唐無稽過ぎだし、「世界一周をする」は野暮ったい。「南極に行く」うん、いい。その発想はなかった。
文部科学省、国立極地研究所、海上自衛隊の協力の元に作られている本格派。声優陣も豪華。おすすめ。
三ツ星カラーズ
女子小学生3人の日常を描いた作品。カツヲによる漫画が原作。小学生が主人公とは言え作画がロリに偏っていないところが特徴と言える。
パンチのある笑いは多くないけれど、それだけにスベりも少ないというのが率直な感想。なので「観る意味がない」vs「安心して観られる」という真っ向から対立した意見が出てきそうである。私としては、作画を含めて「安心して観られる」の方に軍配を上げたい。
citrus
女子校を舞台にした完全なる百合アニメ。サブロウタによる漫画が原作。ちなみにその漫画が連載されているのが『コミック百合姫』だそうである。従って、質実剛健の完全なる百合作品である。
申し訳ないことに私はあまり関心が持てず、開始10分で脱落してしまった。
ポプテピピック
地獄の23分間。何でもあり。ルール無視。ナンセンス。とにかくめちゃくちゃ。大川ぶくぶによる4コマ漫画が原作。
『アホガール』でさえ半分の1話12分でちょうどよかったのに、なぜこれを23分フルタイムでやろうと思ったのか。しかも、前半パートと後半パートに分かれており、後半は前半の再放送という形を採っている。何が起こったのかと思った。
制作がよくある○○制作委員会ではなくてキングレコード一社なのも謎。株価が上がるなこれは。
うまく説明できない。とにかく観てもらうより他ない。伝説として語り継がれることになるであろうことは確かだ。
刻刻
時間を止める能力を持った一族と彼らを狙う組織との戦いを描いた作品。堀尾省太による漫画が原作。
ストーリーのおもしろさは折り紙つきのようで作家の伊坂幸太郎も原作の帯に推薦文を寄せているようである。バトルもの・超能力・SFと私が苦手とする分野のアニメではあるけれど、原作やアニメの前評判が非常に高いので観ていこうと思っている。
恋は雨上がりのように
45歳のおっさんと17歳の女子高生の恋愛物語。眉月じゅんによる漫画が原作。
レビューで「世のおっさんの願望を体現したような物語で不快」というのを見かけたが、それは違うと思う。純然たる恋愛物語で、他意や邪さはないように思える。
但し、私は作画があまり好みではなかったのと、JKは好きだがJKとおっさんのラブストーリーというテーマにあまり惹かれるものがなかったので1話切りとする。好みの問題だ。決してつまらない作品ではないはず。
ゆるキャン△
「女子高生×キャンプ」をテーマにした作品。あfろによる漫画が原作。
私は完全なるインドアで自宅が最高と思っているのだが、キャンプに憧れがないわけではない。ただ面倒そうだし、なんか怖そうなのでやらない(やれない)。そんな人は『ゆるキャン△』を観ることでそのなんとなくの憧れが満たされてカタルシスを得ることができる上、キャンプに関する知識も各話で丁寧に教えてくれるので、もしも「よし、やろう」と思った時に向けての知識の底上げにも繋がる。
良作。毎回楽しみにしている。
だがしかし2
駄菓子系日常アニメの2期。1話12分のハーフサイズ。コトヤマによる4コマ漫画が原作。「だが、しかし」ではない。「駄菓子、菓子」である。
各種駄菓子の豆知識などを披露してくれるので好きな人にはたまらないのだと思うけれど、私はあまり関心が持てず1話切りとする。評価も高いので、悪い作品ではない。
ハクメイとミコチ
小人が主人公の作品。樫木祐人による漫画が原作。
『メイド・イン・アビス』が好きな人にはたまらない世界観であると思う。私は『メイド・イン・アビス』は2話切りをしてしまって、この『ハクメイとミコチ』も2話まで観たがよくわからなかったので3話以降は観ることはないだろう。
好みの違いとは言え、なぜだろう。『メイド・イン・アビス』も『ハクメイとミコチ』も「傑作!」と評する人がたくさんいるのに、それに共感できない自分が結構悔しかったりする。
BEATLESS
人間型AIロボットと人間が共存する未来の世界でのお話。長谷敏司の小説が原作。AIが人間以上の知能を持った時、人間とAIは果たして仲良くやっていけるのだろうか、というところがストーリーの論点になっている。
なかなかSFというジャンルも苦手で鑑賞する機会が殆どないのだけれど、『BEATLESS』はクオリティも高く、キャラクターもかわいく、今季アニメの中でもかなり期待されている作品のようなのでせっかく2話まで観たのだから完走を目指したいと思っている。

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バジリスク ~桜花忍法帖~
山田正紀による小説が原作。忍者を題材とした時代劇であり『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』の続編に位置づけられる作品であるらしい。
私はアニメーションの作画については「画が好みかどうか」くらいしか判別できかねるのだが、これについては「明らかにクオリティが低い」というのが開始数分ではっきりとわかった。コマ数が少ないし、キャラの表情もなきに等しい。加え、ストーリーに全く引き込まれない。
というか、ストーリーがはっきりと提示されないので、なぜこの序盤の低クオリティなバトルシーンを見せられているのかわからなくなってくる。開始10分で脱落。
ちなみに前作の評価は高いようである。故に、ファンからの失望の意見が散見される。時代劇や日本史好きは楽しんで鑑賞できるかもしれない。

バジリスク ~桜花忍法帖~(1) (ヤンマガKCスペシャル)
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たくのみ。
社会人女子4人による宅飲みアニメ。1話あたり12分。火野遥人による漫画が原作。
お酒に関する豆知識などを披露しながらシェアハウスで女子たちが飲んだくれる様を描いた日常系作品。時間もちょうどよくのんびりと観られる良作。夜に共に飲みながら観るのが良さげ。
新幹線変形ロボ シンカリオン
タカラトミーから発売されているおもちゃが原案。内容はタイトルから想像できる通りである。
申し訳ないことに私は観ていないのだが、あやねる、りえしょんなど声優陣が何気に豪華である。
刀使ノ巫女
女子高生の武道を題材にしたオリジナル作品。「とじのみこ」と読む。スクエア・エニックスによるスマホゲーム化や漫画化など各種メディアミックス展開が決定していて、かなりの大型プロジェクトであることが伺える。リアリティとSFが混在する世界観である。
1話を見る限りこれと言って特徴のないこのタイプのアニメにありがちな展開だけれど2話目からストーリーが動き始めるので、切るなら第2話を観てからでも遅くない。
スマホゲームに最適化されているが如く、とにかくそれぞれに個性を持った女の子がたくさん出てくるので、そういうものが好きな人には素晴らしい作品になると思われる。ストーリーのクオリティは未知数で、現時点では判別しかねる。
学園ベビーシッターズ
時計野はりによる少女向け漫画(?)が原作。ベビーシッターをする男子高校生たちを描く。主人公の男の子の目がやたらでかいのが気になる。私は開始10分で脱落してしまった。

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キリングバイツ
獣化した人間のバトルロワイヤルを描いた作品。原作・村田真哉、作画・隅田かずあさによる漫画が原作。
私としては導入部は面白く、メインヒロインの声(CV:雨宮天)は好みであったけれど、バトルシーンや財閥による陰謀が云々のくだりで冷めてしまった。バトルものアニメや『カイジ』などが好きな人にはおもしろい作品であると思う。
登場する獣(動物)の豆知識紹介が毎回あるのだが、これは楽しい。3話以降観ようかどうか迷っているのが正直なところ。
デスマーチから始まる異世界狂想曲
デスマーチ、すなわち主にプログラマにおける深夜までおよぶ過酷な勤務をしていたところなぜか異世界に転生されてしまった主人公を描く作品。原作は愛七ひろによるライトノベル。
食傷気味の異世界転生ものにあって、特に目新しいところは提示できていない印象を受ける。第1話の前半は現実世界のデスマーチ、後半は異世界で戸惑う姿が描写されているが、異世界パートに置いては「このアイテムは何だろう?」「なるほどこういうシステムか」など独り言に終始している。異世界転生後にすぐにエミリアたんと出会った『リゼロ』とは展開が対照的である。
残念ながら1話切りである。異世界転生好きやサブカルの研究対象としては興味深いのかもしれない。悪夢の『異世界スマホ』の二の舞いにならないことを祈るばかりだ。

デスマーチからはじまる異世界狂想曲(1) (ドラゴンコミックスエイジ)
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メルヘン・メドヘン
物語好きな少女の学園生活を描く作品。2014年に始動したメディアミックス企画が原案。
主人公が「物語好きな少女」であるというので『月がきれい』のような文学性を孕む作品を期待していたのだが、全く違っていた。途中からなぜか裸になるわ、バトルを匂わせる展開になるわの大騒ぎ。
残念ながら1話切り。登場する女の子が皆かわいい点は評価できる。あまりにも退屈だったら見るかもしれない。

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博多豚骨ラーメンズ
人工の3%が殺し屋(フィクション)という博多を舞台にした犯罪群像劇。木崎ちあきによるライトノベルが原作。
1話目から非常におもしろい。様々な人物が短いカットで登場してくるが混乱することなく物語を追うことができる。引き込まれていく。『デュラララ!!』のハイスピード版と言った感じだと思っていたら、『デュラララ!!』原作の成田良悟が推薦文を書いていたりコラボしたりしているようである。
今のところを観た感じだと、本作『博多豚骨ラーメンズ』が一番おもしろかった。観なきゃ損なレベルだと思う。
で、おすすめ作品は?
上記の中からおすすめを選ぶとすれば下記の5作品が挙げられる。
次点で下記の4作品である。
・刻刻
気になる作品は見つかっただろうか。Amazonプライムビデオで良いアニメライフを!
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