なぜ年間所得「33万円」なのかというと、国民健康保険料が年間所得33万円以下で7割減額されるからです。必要最低限だけ稼いで必要最低限だけ税金を支払うライフスタイルで生きていくことは可能なのかを身をもって検証したいと思っています。
所得って何なの?
「所得」とは、収入からありとあらゆるものを引いた残りです。個人事業主としてネットビジネスをしている私の暮らしではおおよそ下記のようになっています。
所得 = 売上(収入) ー 経費 ー 控除
私の場合、収入は不安定であるので予測不可能だけれど「経費金額」と「控除金額」はだいたいの予測を立てることができます。本稿では私の暮らしにおける実際の金額を元に、経費と控除から逆算して「年間所得33万円以下にするためには、いくら以上稼いではいけないのか」を求めることを目的としています。
経費の部
・家賃 225,000円
・光熱費 40,000円
・インターネット通信 30,000円
・携帯電話 12,000円
・サーバー代等 35,000円
・その他経費 50,000円
計 392,000円
(数字は年額。按分しているものについては按分後の金額。ざっくりと計算。)
控除の部
・基礎控除 380,000円
・青色申告特別控除 650,000円
・国民年金 150,000円(減免申請中につき見込み)
・個人型確定拠出年金(iDeCo) 186,000円(減額を検討)
・国民健康保険税 114,000円(5割減額)
計 1,480,000円
(但し、収入減に伴って、国民年金やiDeCoは最低金額を納付・拠出したいと思っているので、来年度申告分からの控除額は約1,150,000円になると思われる)
で、年間所得33万円以下にするためにはいくら以上稼いじゃいけないの?
さあ、役者は揃った。式に当てはめよう。
所得 = 売上(収入) ー 経費 ー 控除
330,000 = X ー 392,000 ー 1,480,000
X = 2,202,000(円)
1ヶ月あたり183,500円
すなわち、非常にざっくりとした計算ですが、私は今年は年収約200万円、月平均で183,500円以下の収入であれば、年間所得33万円以下になる見込みです。
(国民年金・iDeCoの控除額が減る見込みの来年からは、年収約150万円、月平均で128,500円以下の収入)
ここからわかることと、わからないこと
1. 年間所得33万円で暮らしていけるかどうかはわからない
過去記事で月の支出の棚卸しをした際には月収10万円〜12万円あればなんとか暮らしていけるのではないかと検証したので、上で示された来年以降の指針である「月収128,500円」は質素に生活しながら少しつづ貯蓄ができるギリギリのラインではないかと推測されます。
2. 老後はどうなるかはわからない
もちろん老後のことなんて誰にもわからないのですが、国民年金の減免申請をすることでもらえる年金の額は少なくなります。これが損かどうかは誰にもわかりません。例えば、国民年金の減免申請をして支出を抑え、余ったお金で毎月インデックス投資をしたほうが老後に得られるリターンが大きい可能性もあります。
3. 最低限の税金だけを納めるために稼ぐべき金額がわかった
この「年間所得33万円以下にするために、いくら以上稼いではいけないのか」を知ることによって、あらゆることへの応用が効きます。例えば、稼ぎすぎることが見込まれる場合にiDeCoへの拠出をおよそどれだけ増やすことができるのかを知ることもできます。
不安は曖昧と同義であり、あらゆる不安は棚卸しをした上で計画を立てることで軽減されると私は考えています。こうして検証した結果、私は安心して国民年金の減免申請とiDeCoへの拠出の減額申請をすることができるのでした。